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このコラムでは、"おウチの災害対策"についてお話します。
近年、地震、台風、大雨、etc...といった自然災害が増えてきています。




 釘を打ったり、ノミを叩いたりするのに使う大工道具の「げんのう」。玄能または玄翁とも書き、生殺石を砕いた玄翁和尚に由来していると言われています。

   玄能は金づちの一種で、主に両側が打面になっている物の事を言います。先端の両方が平らに見えますが、片側は普通に釘を打つための平面、反対側は出っ張った曲面になっています。木に傷を付けない為の作りで、「木殺し」と呼ばれ、最後の一打ちに使われます。

 玄能の種類は断面が丸、四角、八角など、対称の形をした両口玄能と 、片方が尖った片口、舎型、舟手型など多岐に渡ります。また、関東は両口、関西では片口が多く見られるなど、地域によっても違いがあるようです。

 柄もカーブの付いたものと、まっすぐなもの、素材も白樫やグミなど様々なものがあり、自分の使い勝手や用途に合わせて槌と組み合わせることが可能です。柄は木の状態で買ってきたものを、自分で削って使います。皮の部分を残したり、模様を刻んだりする職人もいます。

 右下の写真は米澤工務店で実際に職人が使用している玄能です。槌も柄も様々で、一番右の小さいものはダルマ玄能と言い、ノミを打つのに使われています。柄の部分は牛殺しと言う木が使われており、牛の鼻輪を通す時、穴をあけるのに使われるほど丈夫な木でできています。左端はヤマキチ玄能と言う九州の玄能で、普通(真ん中の3本)の玄能より平たくなっています。左から二番目はゴムの柄になっており、握力が弱くても簡単に打てる構造です。

 このように職人それぞれがこだわりの道具を使って、日々の作業をしています。


このコラムでは、いつか来るであろう大災害に対して、どのような対策をすべきかについてお話しします。




まず出来るところと言えば